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演劇企画『ことばがひらかれるとき』報告文

いんこです。

11月27日(日)14時30分~15時30分、駒場小空間で演劇企画『ことばがひらかれるとき』の上演を行いました。

座席は満杯になり、多くの方がご来場くださいました。中には、大阪・新潟・沖縄など、遠方からこの企画のためにわざわざお越しくださいましたことばの教室の先生、言語聴覚士の方などもいらっしゃいました。また、TBSさまや毎日新聞社さまなど、報道関係者の方々も、取材にいらっしゃってくださいました。観劇にお越しくださいました皆様、本当にありがとうございました。

以下は、当日のアンケートで、ご記入いただけました感想です。個人名などはローマ字にするなどして伏せて、公開させていただいております。

(劇の感想)

・私は学童で働いています。小学生の中にも吃音で「ことばの教室」へ通っている子が20-25人に一人くらいいます。いずれの子も気にしていなく明るく話しかけてくれるのでうれしいです。皆に広く知られて欲しいと思います。

・毎日新聞の記事を見て、初めて東大に来させていただきました。今、小学校のことばの教室の担任として、子ども達とかかわっています。みなさんがこのようにいろいろな活動をされていること、子ども達にも話そうと思います。ありがとうございました。

・私の兄はこの劇にでていて、きつおんのことは知っていました。月9のラヴソングも見ていました。きつおんの人の心情を聞いて、とても感動しました。きつおんが理解される社会がくるといいと思います。

・きつおん者の立場になったことがなかったので、考えさせられました。きつおんがなおらないとは深い問題なんですね。

・セリフしかない劇で、演じる側も大変だったと思いますが、楽しめました。重いテーマだと思っていましたが、誰もが見に来れる劇となっていましたので、よかったです。

・吃音について知るきっかけになってよかった。演技なのか実際に吃っているのかわからないくらい上手だった。

・吃音を治すとはどういうことなのか。どうなったら「治った」ということなのか。流ちょうに話すことと、コミュニケーション能力があるということは同じことなのか。というような疑問が出てきました。いつか、お話しできたらいいです。ありがとうございました。

・仲の良い友人が吃音です。彼の吃音を気にしたことはほぼないですが、彼の吃音由来(?)の精神的不安定さには、自分自身正解がわからず悩むことが多いです。この劇を見て、理解のきっかけが見えたように思えました。ありがとうございました。

・吃音者の考え方の違いがこうやって社会に認知されることはとてもいいことである。医療従事者やソーシャルワーカーも、障害受容で来ている吃音者とそうではない当事者によって対応する心構えができる。

・とても面白かった。

・素晴らしいお芝居でした。みなさんの勇気を観れてとてもよかったです。ありがとうございました。

・吃音者の方が抱えているであろう悩みがいくつも出てきたんでとてもよかったです。私自身も吃音の当事者ですが、登場人物全員が自分の分身のように感じられました。扱われていたテーマにまだ決着がついていないと思いますので、ぜひ来年も公演してほしいと思っています。(問題の性質上、決着など不可能だと思いますが)

・吃音は言葉は知っていたけど深くは知らなかったので、吃音について深く知るきっかけとなりました。

・役者さんたちが苦手であろう朗読に体当たりでぶつかっているのに感動しました。

・劇すごくよかったです。私の友人も吃音ですがイベントの司会したりアクティブな娘でした。ほかのところでやる時、また教えてほしいです。もう一度見たいです。すごくよかったです。ありがとうございました。☺

・私自身小学生の時に時々どもってしまうことがあり悩んでいた時期があったので、この劇の出演者の気持ちに共感できることがありました。非常に面白く、考えさせられました。

・不思議だった。がんばってください。

・私も当事者で、自助会の関係者です。

虎岩さん・・・言っていることは正しい。でも、私は障害者ではないと思う。

犬石さん・・・小さい頃の自分を思い出しました。

兎川さん・・・こういう方が近くにいたらよかったのに。

山鼠さん・・・私もずっとなおしたいと思っていました。

鳥羽さん・・・全国大会って何のですか?

山羊さん・・・あなたのような人になりたいです。

猿島さん・・・気持ちはわかりますが、あきらめたらおわりです。

ありがとうございました!

・吃りがあります。34歳男性です。みなさんの勇気、すばらしかったです。一つ、わからなかったのは、竹内敏晴『ことばがひらかれるとき』をなぜタイトルにしたのか。竹内さんの考えならば、役者同士がもっとその場でかかわる(例 相手と向き合う、目を合わせる)ことがあった方がよかったかなあと…。

・過去吃音があっても堂々と話す人を知っていました。どのような苦労や活動があるのかと興味深く見させていただきました。役者のみなさなも堂々とした演じ方でよかったです。障害か否かという議論があることは知らなかったです。新たに知ることができてよかったです。

・当事者です。楽しかったです。

・田中さん(犬石役)が良かったです。ほかの人も演技うまかったと思います!

・リーディング劇ははじめてでしたがとても面白く、吃音をめぐる問題についても理解が深まりました。演技中の吃音の部分は、100%自然なものなのか、幾分か演出が入っているのか、気になりました。この劇についてのパンフレットなどもあったらいいなと思いました。

・舞台利用が面白いですね。

・ガンバレ!

・ことばの教室で吃音のある子たちと付き合い始めて4年目です。子供たちの気持ちや親の気持ちが少しずつ分かってきたところです。さて、どうすればいいのか・・・。このような会に参加する機会を作れたらいいのでしょうね。ありがとうございました。

・吃音があることで人前で話すことが苦手と感じている吃音者もいると思いますが劇をすることにより人前でたくさんセリフを言う機会は大変いいと思いました。また、一生懸命練習したことがわかるような熱演、大変すばらしかったです。とても感動しました。また、来年も文三劇場を続けていってください。出演者の方々、そのほか吃音をお持ちの方のさらなる成長を楽しみにしています。

・大変良かったです。来年も続けてください。

・すごくよかったです。

・言語障害のリハビリに従事している者です。(吃音の臨床はしていませんが)本日見させていただいて、当事者の考え方の多様さに考えさせられました。勉強になりました。ありがとうございました。

・当事者によってこんなにいろいろな考え方があるんだなと思いました。

・とてもよかったです。切実な現実を、真摯に取り扱って、向き合っている姿が素敵だと思いました。

・吃音について前から知っていましたが、自助会などは知りませんでした。当事者の方々の悩みや日々の出来事から、どういうところで理解が必要なのか、色々考えさせられました。そういった会があるということを知って、吃音についてもっと知りたい、理解を広げていきたいと思えました。ありがとうございました。

・小学生の同級者にいたが、途中で治ったのだが、吃音者の気持ちを知る機会になってよかった。

・千葉さん(鳥羽役)の演技が見れるとは思っていませんでした!なつかしいです。(N高63rd H)

石橋君(山羊役)が高校生に見えない。違和感なかったです。

地味すぎて吃音知らない人には退屈な気が…

たしかに吃音の当事者グループは欺瞞っぽいよね、と私も思います。

・吃音の問題を様々な角度から照らし、障害としてのヴァリエーションを表現し、よく脚本としてまとめられていました。私も社会的緘黙になっていた時期があるので共感できました。

・☺

・とても心に刺さるセリフがたくさんあって、観劇しながら、思わず泣いてしまいました。山田さん(原作者)、石橋くん(山羊役)ほかにもキャストの皆さん素敵な演劇をありがとうございました。 S

・ありがとう

がんばれ!

・(後日、いただいたメッセージ)

 先日の文三劇場での公演を観劇させていただきました。日本語が拙くて自分の感情を表現できないのですが、すごくよかったです。 大学で演劇を学んでいるのですが演劇は劇としても、何かを伝えるためのツールとしても、何にでも使えるのかもしれないと思いました。

 それと私の家族にも障害を持っている人がいて、障害者手帳も持っているのですがその人を見ていると障害者という言葉にしばしば疑問を持ってしまうことがあります。自分が障害と思えば障害だしそうでなければそうではないだろうし、かと言って公的に障害者と認定されても何かが変わるわけでもなく..人となんでこんなに違うんだと葛藤したかと思えば気にせず日々を生きていたり..

 吃音が障害かどうかも論点ですが、今障害とされているものも含めてすごく考えさせられました。文章が支離滅裂になってすみません。 またあのような劇を行ったり何かイベント(お話会とか)あったら参加させて欲しいです。

 皆様からのご感想は以上です。私は舞台のソデから観劇させていただきましたが、客席の皆さん、本当に真剣に観劇してくださいました。中には涙を流して観劇してくれたお客様もいました。原作者として本当にうれしかったです。

 劇団を作り、公演する、というのは団体としても個人としても初めての機会でした。人に頼るのが苦手で、うまく仕事を振ることができず、また、私の体調の不調などが原因で稽古に参加できないなど、色々と不安な点やご迷惑をおかけしたこともたくさんありましたが、本当にたくさんの方々に支えられて今回の企画が実現できました。役者のみなさんをはじめ、今回の企画を後押ししてくれた副代表の遠藤さん、演出のお手伝いをしてくださいました滝本さん、役者だけではなく演出や脚本の練り直しにも多大なる貢献をしてくださいました千葉さん、ボランティアでかかわってくださいました美生さん・小林さん、戯曲の作り方を教えてくださいました劇作家の平田オリザさんをはじめとする戯曲セミナーの先生方、脚本にアドバイスをくれました私の演劇関係の友人の皆さん、また、本企画を宣伝してくださいました毎日新聞社様・TBS様・東大新聞様、伊藤亜紗先生、本当にありがとうございました。

 また、上演後、台本を公開してほしい・撮影した動画を公開してほしい・再演してほしい、という要望が複数ありました。脚本について、まだ書き直しをしたい部分がいくつかありますので、推敲を行ったうえで、何らかの形で、外部に公開できればと考えております。申し訳ありませんが、お問い合わせをいただきました皆様、今しばらくお待ちください。

 何はともあれ、上演を無事、成功させることができました。今回の経験を踏まえて、来年以降も、吃音演劇を上演できればと思っています。これからも、応援をよろしくおねがいします。

 次回の活動日は、12月17日(土)吃音モデル研究会です。たくさんの皆さまの参加をお待ちしております。

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