6月24日(日) 特別例会『第1回 いんこの吃音当事者研究会』
いんこです。
しばらく、体調を崩して、記事の更新が遅れておりました。申し訳ございません。
6月から、今までにいんこが参加したり、運営してきた、いろいろな自助グループや当事者研究会などを参考にし、新しい方針で、東大スタタリングを運営をすることにしました。
試験的な試みで、手探りになりますが、どうか暖かい目で、ご参加いただけますと幸いです。
新しい運営の第1回は、6月23日(土)10:00~17:30、場所は、いつもの東京大学先端科学技術センター3号館601教室で行います。
当日の進行によって、内容が変わる可能性がありますが、第1回は、下記のような進行を予定しています。
以下、詳細です。
■イベント名:第1回 いんこの吃音当事者研究会■
■参加費:無料■
■参加条件:吃音当事者、もしくは、吃音について知りたいと思っている非当事者の方(参加を希望される方は、ut-stuttering@outlook.jpまで、前日までにご連絡ください)。また、当事者研究会②「個人研究」で、事前に発表を希望される方や、メンバーで相談したいことがある方は、その旨をお書きください。発表の形式などについて、ご相談させていただければと思います。
■進行予定■
10:00~12:00 自己紹介・当事者研究会①「テーマ型当事者研究」
自己紹介のあと、当事者研究についてのかんたんな説明やルールの確認を行い、最初の当事者研究会①「テーマ型当事者研究」を行います。
当事者研究会①「テーマ型当事者研究」は、いんこが、東京言友会の三田例会や、東大誰でも放課後当事者研究会などでやっているタイプの当事者研究会です。
ひとつのテーマについて、『言いっぱなし・聞きっぱなし』の方式で、一人ずつ、語っていき、その内容を、ホワイトボードに書いたり、表にしたりしてみます。テーマは、その日の参加者の意見をもとに決めますが、特に意見がなければ、事前にいくつかいんこが用意してきたテーマの中から選びます。
最後に、ほかの人の体験談を聞いて気がついたことや、ホワイトボードを眺めて気がついたこと(研究成果)を、一人ずつ、発表します。
●用意しているテーマ(これまでに人気のあったテーマ):
「どもりやすいとき/どもりにくいとき」、「吃音に関して、今までやってきたこと」、「吃音の変化」、「吃音と関係していそうなこと」、「今、困っていること・悩んでいること」、「吃音と恋愛について」、「吃音と就活について」、「吃音の原因ってなんだと思う?」、「吃音に関して、やってみたいこと」、など
12:00~13:00 お昼休憩
13:00~14:30 当事者研究会②「個人研究」(個人発表・かけこみ当事者研究会・悩み相談)
参加者の中に、発表したいことがあるメンバーや、今悩み事を抱えているメンバーがいれば、一人、発表者を決めて、当事者研究会②「個人研究」を行います。進行役はいんこがつとめます。
事前に発表を準備してきてくださる方は、どんな形式でもかまいませんが、発表時間は、10分~1時間ぐらいを目安に、準備していただけると幸いです(プロジェクターが使用できます)。吃音者の会なので、話すのに時間がかかっても、どもっても、大丈夫です(※事前に、発表を希望される方は、申し込みの際に、その旨をお書きいただけると幸いです)。
「特に発表を準備はしていないけれども、研究したいことがある」「まだ、うまく整理ができていないことがあるけれど、悩み事や、みんなと相談したいことがある」というのでも、大丈夫です。
発表したい人が複数いる場合は、話し合いか、ジャンケンなどで、決めます。
14:45~15:30 当事者研究会③「モデル研究会」(吃音勉強会)
当事者研究会③は、「モデル研究会」です。いんこが、普段、埼玉言友会や、東大スタタリングなどで行っている形式の当事者研究会です。
いんこが、吃音や当事者研究に関する最近の本や論文にのっている学説(モデル)を紹介し、その内容について、当事者の立場から、話し合いを行い、経験に即してブラッシュアップをしていきます。当事者としての経験と照らし合わせて、違和感を覚えることや、思いついたこと、考えたこと、を発表し、モデルを、参加者の経験に即したものにしていきましょう。
モデルの紹介と、発言者のターンテイクは、進行役のいんこがおこないます。
どの分野の論文や本を紹介するかは、その日の参加者の多数決で決めますが、事前に、以下の分野の論文や本をまとめたスライドを用意しています。これまで、埼玉言友会や東大スタタリング、東京言友会の「吃音勉強会」などでいんこが作ってきたスライドに加えて、あらたに作成したスライドもあります。
●用意している論文・本の分野
脳科学、遺伝学、音声学、教育学、心理学、歴史学、社会学、言語学、心理学、哲学、身体論、文学、当事者研究、障害学、バリアフリー、吃音当事者の体験記、吃音に関するニュースや記事、吃音の当事者団体が発行している書籍、吃音に関する作品 など
15:45~17:00 演劇のワークショップ
演劇のワークショップを行います。いんこが、劇作家協会のセミナーや、平田オリザさん主宰の演劇塾『無隣館』などで学んだことを元に、吃音や演劇の当事者研究の研究成果と照らし合わせて考えた、オリジナルの演劇のワークショップを行います。
複数のワークショップを用意していますが、どのワークショップをやるのかは、参加者の話し合いで決めようと考えています。
「ワークショップに参加することが怖い」という方は、見学も可能です。演劇については、いろいろな考え方がありますが、いろいろな演劇についての考え方を参考に、いんこが「吃音について考えられそうだ」と思えるようなワークショップを複数用意してました。
「モデル研究会」と同様に、どのワークショップをやるかは、その日の話し合いなどで決めようと思います。
最後に、ワークショップのなかで、考えたこと、気づいたこと、吃音の体験に引き寄せて思ったことなどを、みんなで共有していきます。
●用意しているワークショップ
いんこの劇作のワークショップ①~③、いんこの演技のワークショップ①~③、いんこの演出のワークショップ①~③、いんこの現代吃音演劇論①~②
17:00~17:30 別れの挨拶・感想(研究成果)の共有
1日の参加を通じて発見したことや、印象に残ったことを、一人ひとり、発表(研究成果の共有)していきます。
別れの挨拶をして、会は終了です。