9月7日 東大先端研イベント「どもる人たちの当事者運動を振り返る 伊藤伸二さんを囲んで」について
いんこです。
HPのトップにも掲載いたしましたが、9月7日(金)に、大阪吃音教室の伊藤伸二さんをお呼びして、僕の指導教官で東京大学先端科学技術研究センターのバリアフリー分野福島智先生と、同当事者研究分野の熊谷晋一郎先生と一緒に、イベントを開催することになりました。
伊藤伸二さんは、吃音の自助グループ『言友会』を立ち上げ、第1回の吃音者の世界大会を開催するなど、長年、日本の吃音者の先頭に立ち、情報を発信してきた、伝説的な方です。また、50年以上、自助グループに携われてきたという意味で、「吃音の世界」というだけではなく、「自助グループの世界」で、先駆的な活動をされてきた方でもあります。
今の吃音の世界では、伊藤さんの考え方について、必ずしも肯定的ではない立場をとる方や、批判される方もいます。しかし、今のように、当事者研究に学問的な注目が集まるよりはるか前から、AAの「12の伝統」のようなグループの伝統やルールもない中で、当事者としての生活感覚に基づきながら、多くの人との対話を通じて、グループの活動方針を決め、当事者としての実存の思想を鍛えていった伊藤さんの実績は、本当に偉大だと思います。
また、個人的にも、昨年くらいから、伊藤さんには、過去の資料をたくさんいただくなど、何度もお世話になってきました。東大スタタリングの過去のブログ記事にも掲載しましたが、特に、昨年12月に参加した大阪吃音教室の吃音ショートコースは、僕にとって、とても劇的な体験でした。
今までも吃音関連のいろいろなイベントに関わる機会に恵まれましたが、そういうわけで、今回のイベントは、僕にとって、ちょっと特別な意味を持った、大切なイベントです。参加申し込み方法は、上記のイベント情報のURLに掲載されております。ぜひ、多くの人に、ご来場いただけましたら、幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。